大学時代、私は所属していた文系サークルで、例にもれずお酒を覚えました。
私の父は酒好きで、毎日のように晩酌しているのを見て育ったので、お酒に対して特に嫌悪感や忌避感もなく、飲み会でサークル仲間と共にお酒を楽しんでいました。
回数は少ないですが父と2人で飲みに行ったこともあり、少しは孝行もできたと思います。
お酒には、プラスの側面を見ればストレスを発散させ、血圧を下げ、食欲を増進し、血行を良くするなど百薬の長と呼ばれる効果があります。
しかし酒=アルコールというのは、薬物的には依存性のあるアッパー系ドラッグなんですよね。飲みすぎれば脳や神経を麻痺させて意識を失ったり、理性の抑制が外れて興奮しやすくなったりします(酔うとタガが外れる人っていますよね)。
また依存性も強く、アルコール耐性が高い人ほど大量に飲んでしまい、アルコール依存症になってしまいやすくなります。離脱症状は手や全身のふるえ、多量の発汗、脈が早くなる、高血圧、吐き気、嘔吐、下痢、イライラ、不安感、うつ状態、幻聴、幻覚と不快な症状のオンパレードです。このため、重度の依存症となってしまえば社会復帰は困難な病気です。
また、アルコールの分解過程で発生するアセトアルデヒドには、覚醒作用があります。
アルコールを適量摂取すると脳や神経を麻痺させるため眠気を感じます。寝酒なんて習慣があるのはこのためです。
しかしアルコールの入眠作用で寝ると、アルコールの分解時に発生するアセトアルデヒドの覚醒作用をうけることで体は眠っているのに脳は刺激されているという、質の悪い睡眠をとることになります。
これでは当然、脳の疲労は取れません。
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