うつ病の原因となるストレスは、人間関係の悪化、睡眠不足による脳疲労の蓄積、他の病気の発覚などマイナスの物のほかに、昇進、結婚、出産後など、プラスの環境変化でも、それが精神的なストレスとなったなら発病する可能性があります。
うつ病と診断されたら、脳の病気なので根性論では何の解決にもならず、抗うつ薬の投薬によるセロトニン継続的な投与が必要であり、その抗うつ薬も「よく効く人」「あまり効かない人」「ほとんど効かない人」にほぼ3分割され、ほとんど効かない人の治療には何年もかかるのが普通だそうです。
うつ病の症状は、田中先生が
「脳が濁った寒天で包まれたような、頭にいつも「もや」がかかったような「ぼや~」っとした感じ」
「意識がぼやける」
「記憶があいまいになる」
「活字が頭に入ってこない」
「音楽に感動できない」
と表現されています。
私の体感でも
「脳がコールタールに浸かったような感じで重くて回らない」
「自分の記憶が信用できない」
「読み聞きしたことが頭に入らない」
「感情がほとんど動かない」
「気を張っていても意識を失ってしまう(精神的な体力(変な言葉ですが他に思いつきません)がない)」
こんな無力感から「死んだら楽になるかな」という希死念慮を起こし、
最後には「記憶障害」を起こしました。
うつ病治し方も、記憶にも残らないほど脳が弱っている何もできない急性期、これが3~6カ月。この時期に何かしよう、させようとしてもストレスにしかなりませんので、規則正しく生活し、薬を飲み、回復するのを待ってください。
ゆっくり回復している回復期、これが6ヵ月から1年。回復期には昼間も強い眠気を感じるので、逆らわずに寝てください。この眠気が抜けたころから、カウンセリングや行動療法などの効果が期待できるようになります。
そして再発予防期として、抗うつ薬を飲み続けてうつ症状の再発を予防する期間で、薬が良く効いた人で4~9カ月、効きの悪かった人は1~3年かけます。
そして症状が消えた事が確認されて、ようやく寛解に至ります。
このように、うつ病の治療には長い時間がかかり、その間抗うつ薬を飲み続ける必要があります。これは抗うつ薬の効果が、うつをパッと治すではなく、気分の落ち込み幅と、病気の期間を短くする効果があるからです。
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