試作金型は、試作日の前日までに組立てられるものは組んだ状態で現場に引き渡すという決まりがあるので、揃った金型があれば組立てて現場に届け。試作を行う日であれば課長が現場と調整した時間までに試作用品一式(台車、測定機器、記録用紙、試作図面、工具、サンプル用袋と箱)を用意して試作に立ち会います。
立ち会うと言ってもサンプルの採取と測定に時間のほとんどを取られ、暇を見つけて課長と現場課長が相談している事を勉強しようと聞き耳を立てれば「そんなことしとらんで仕事をすすめろ!」と追い払われます。
これではほんとにただの作業員です。いつか自分主導で試作をする時に何に注意すればいいのか、何を現場と相談すればいいのか全く分からないままです。作業員から進歩することが出来ません。
忙しくて工程設計も手が回らず期限を守れなくなり、これもまた3時間の説教です。
そして36協定ギリギリまで残業させられ、課長が「さ、今日は上がろうか。オレはこいつ(設計に使ているノートPC)持って帰って仕事の続きやるけど」とオレはお前より仕事しているとアピールされてようやく終業です。
『アンタの説教で5~6時間も日中の業務時間潰されてなければもっと出来るんだよ』『説教しなければその分アンタの仕事も進むんだよ』と思っても言える元気もありません。例え言っても説教の切っ掛けを与えただけだったでしょう。
こんな状況でしたので、平社員が1人追加されました。しかも課長や顧問と波長が合うらしく、トラブルなく仕事をこなしてくれました。つまり私とは合わない人だったという事ですが。
増員それ自体は良かったのですが、その結果課長の説教の標的は私のままでした。
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