また、私は自分の経験や知見の価値を軽んじる悪癖があります。
自分ができることなんて相手もできる、自分が知っていることなんて相手も知っている、だから自分が話せることなんてない、話題なんてない、と頭から思い込んでしまうんです。
ホントはそんな事はあり得ないんですけどね。理性ではわかっていても考えの中心にこの価値観が居座っていて、特に雑談をして親交を深めようとすると、話題が見つからずどうしても引き下がってしまうんです。
このように自分の成功体験に価値を感じられず、自信を持てなかった私は、大学や会社での休憩時間や軽い息抜きの時間は、他の人達が雑談していたり喫煙所で話をしていたりするのを避けて、1人で本を読んで過ごして人付き合いから逃げていました。
私はこんな自分の意見を言うのが下手な性格なので、同窓生や同僚はいても友人はいなかったという生活でした。自業自得とはいえ後悔がありますね。
それでもどうしても私が話さなければならない場面でなら、きちんと話す事が出来ていました。話す内容に台本があったり、定型化してたり、話すことを纏めてから話始めれば話すことは出来たんです。
学生の時なら卒論研究に卒論発表ですね。後の項目で書きますが、就職氷河期真っ只中でしたが教授のコネのおかげで就職はスムーズに決まりました。
社会人をしていた時なら、部下への指導や同僚との情報交換、客先との折衝に上司への報告など、業務に必要な会話はきちんとしていました。
ただ、この会話できていた相手は今になって振り返ってみると、同じ問題を解決するために協力する意思があったから会話が成立していたんです。
共通認識もなく、ただ自分の意見を言い続けるだけの相手とは、相手がこちらを見ていないので言葉のキャッチボールが成り立たないんです。
そして、会社での異動によって一方的に話し続けるモラハラ上司という最悪の相性の人物と出会ってしまう事で、重大な精神的ストレスを感じ、うつ病に追い込まれていくことになります。
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