必要な睡眠時間の勘違い – ページ 2 – 私のうつ病備忘録

必要な睡眠時間の勘違い

 のちに重度のうつ病と睡眠障害を発病し、治療のために睡眠薬を飲むことになった時、担当の先生から「最低でも6時間以上は連続で寝られるように薬を調整しましょう良く眠れた方が結果的に早く治りますから」と言われました。

 また「眠いときは眠っちゃった方がいいです。とにかく寝て脳を休めた方が早く治ります」とも言われました。

 つまり脳の病気の専門家から、言外に5時間以下の睡眠では脳が休まらず回復が遅くなると、言い切られたわけです。

 すっかりショートスリーパー気取りだったは、重いうつ状態だったこともあり当時は「……ぁぃ」ぐらいしか言えませんでしたが、良くなってから改めて調べてみて酷く落ち込みました

 睡眠時間が5時間以下の人をショートスリーパー、10時間以上の睡眠をとる人の事をロングスリーパーと言います。

 このショートスリーパーになる方法ですが、詐欺くさい怪しげなサイトでは「92%が睡眠時間の短縮を実感!80万円のトレーニングコースであなたもショートスリーパーに!」なんてのもありました。

 無料で調べられる範囲だと、様々な方法で睡眠の質を上げ15分~30分刻みで短くした睡眠時間に約2週間かけて体を慣らすのを繰り返し時間をかけて睡眠時間を短くしていく方法が基本になっていました。

 つまり、生来のショートスリーパーでないのなら、理想的な睡眠環境を保てなければ睡眠時間の短縮は出来ないという事です。

 うつ病になるような肉体的、精神的に強いストレスを受けている環境では、とにかく睡眠をとって脳を休めなければ、脳は疲弊していくばかりになってしまうわけです。

 その後、診察のたびに睡眠薬の種類や量を調整してもらい、コンスタントに6時間以上眠れるようになりました。しかし就業中、休職中、退職後など私の状況が変化し続けたので、これで決まり!という薬と量が決まった時には3年もの月日が経っていました。

 この3年の時間は、それだけの期間私自身が精神的にも肉体的にも不安定だったという事を表していると思います。

 しかしそんなことになるとは知らない過去の私は、5時間睡眠の生活を就職しても続けてしまいました。

 このため、長い時間をかけて脳に負担をかけ続ける事になります。

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