そして生技の試作を行う際には立ち会うように言われました。
しかし、そもそも何を目的に何の試作をするのかから教えてくれません。試作部品の図面を見てもわからないので聞くと「わざわざそんなことを聞くなよ、図面見てわからんのか鈍い奴だな」という態度でめんどくさそうに教えてくれます。
酷いときは「見ればわかるだろ」と突き放されて終わりです。
そして平社員が作業に少しでももたつくと大声で説教が始まり、試作が止まります。そして試作に課長の予定以上の時間がかかればまた説教です。
金型の発注や図面の保管方法などの日常業務は、課長に呼ばれて部下の平社員が行うのを1度見せられました。課長としてはこれで日常業務は全部教えた、出来なかったら私が悪いという根拠が出来たんでしょう。
こんな教え方で教育が進むと本気で思っているのか、私は頭を抱えました。
しばらくしたら「設計の事は顧問を電話で呼び出して教えてもらって」と言われました。工程設計の教育は完全に投げだしたという事でしょう。「わからないことがあればいつでも聞いて」とは本当に何だったのか……。
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