部屋のドアを出て階段に向かった時には、また意識を失っていたのでしょう、幸い頭は打たなかったらしく痛くなかったのですが、階段を落ちた記憶はありませんでした。
「覚えがないけど、寝ぼけて階段から落ちたみたいだ」とだけ答え、痛みを我慢して立ち上がり、体をダイニングの椅子に預けました。
時間は23時ぐらいだったでしょうか、大きな物音でおこされた父と母は迷惑だったと思います。
「大丈夫か?」
と聞いてきたので全身をチェックしてみたところ、頭や首、背骨に痛みはなく、手指の骨にも異常はありません、ただ右肩が非常に痛く、腫れ始めていたものの痛みを我慢すれば上下左右に動かせたので、
「右肩が酷く痛むけど、動かせるから骨は折れてないみたいだ。他は大丈夫。しばらくじっとしてて痛みが治まったら寝るよ」
と伝えると、父母は心配そうにしながら「お休み」と言って寝床に戻っていきました。
しばらく休んでから立ち上がり、肩の痛みを我慢しながらベッドに体を横にしようとすると、あばら骨の位置がズレていたのか体の中で「バクン」と音がして、右わき腹に感じていた違和感が治りましたが、しばらく痛みに悶絶しました。
『ほんとに体大丈夫かな?』とも思いましたが、死ななきゃ安いの精神で目をつぶると直ぐに意識が落ちました。
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